おじぎちゃんとヤメピが可愛い、バムとケロのシリーズは細部が神がかっている絵本で何度読んでも発見がある
バムとケロというのは島田ゆかさんの絵本です。
子供向けの絵本なのですが、書かれているメインストーリー以上に絵本の中に出てくる設定と流れに大人もくぎ付けになってしまう本です。
- バムとケロのにちようび
- バムとケロのそらのたび
- バムとケロのさむいあさ
- バムとケロのおかいもの
- バムとケロのもりのこや
という5つのシリーズになっています。
その見どころはというと、ストーリーも面白いのですが、それ以上に面白いのは絵本に書かれている細かい、細かい設定です。
1)おじぎちゃんとヤメピ
バムとケロという登場人物以外にも、様々な登場人物(?)がでてきます。
名前が絵本の中で語られるキャラもいるのですが、名前はないけど、フルフルで登場しているキャラに「さんぼんみみの“おじぎちゃん”」と「ちびいぬの“ヤメピ”」というキャラがいます。この2人はバムとケロの絵本の中で常に何かしらの行動をしているのです。
↑ おじぎちゃん
↑ヤメピ
絵本の中でのその行動がコミカルで面白いです。大抵のシーンに登場して何かしらの動きをしています。
2)細部に書かれた、つながりのあるストーリー
バムとケロシリーズはメインストーリーではない部分にも隠れた物語があります。
たとえば「バムとケロのもりのなか」で片づけをするときに集めていた虫が、「バムとケロのさむいあさ」の中で、ケロの玩具として登場したり、「さむいあさ」で“かいちゃん”が残したメモがケロちゃんの寝室に飾られていたり、「バムとケロのおかいもの」で100円で売られていた“ヤメピのすべて”をヤメピが後から自分で読んでいたりします。
メインストーリーの文章の中では書かれていない中にも数多くのストーリーがあります。
一コマ一コマの中に、「アッ」という気付きがあります。子どもたちも何度も読み返して、「これってあそこのシーンで出てきたやつだよねぇ!」などと興奮しながら見ています。
購入するならぜひ大型本で
最近は大型本ではなく、価格の安い小さなサイズの本も出ていますが、細部に魂が宿っているバムとケロのシリーズに関してはぜひとも大型本で読んでほしいです。
子どもはもちろんですが、大人も間違いなく楽しめる絵本です。