市販のカセットガスは安いのとイワタニの高い奴とでどう違うの?カセットガス比較。
鍋や焼き肉などで使うことがあるカセットコンロ用のガス(カセットガス・CB缶)。
これって100均や1本100円以下で売っているようなものもあれば、1本で200円くらい(あるいはもっと)するやつもありますよね?そのカセットガスって何が違うんでしょうか?
メーカーは自社のものを推奨しているが、缶自体の仕様は一緒
たとえばイワタニのカセットコンロであれば使用するのはイワタニのカセットコンロ用のガスを利用するように推奨しています。
ただし、どのメーカーも今は仕様を統一しているので、基本的はどのガスでも利用することができるようになっています(自己責任ですけどね)。
高いカセットガスと安いカセットガスの違いは内容
まず一つは、封入されているガスの違いです。
カセットガス缶には「n-ブタン」「イソブタン」「プロパン」の3種類が利用されることが多いです。後者になるほどお値段が高くなりますが、低温であっても火力が維持しやすいという特徴があります。
格安カセットガスの「コン郎」
よくみるタイプのカセットボンベだと思います。スーパーとかでもよく見かけるかと。1本あたり100円くらいで売っています。中身は混合ブタンになります。
商品ページにも「冬期の低温時及び器具によってはガスの出が落ちる場合があります」と書かれています。言い換えると、低温時じゃなければ、あまり大きな影響はないということになります。宅内でのコンロだと格安系で十分だと思います。
ただし、長時間利用しているとドロップダウン現象(気化熱によって缶の温度が下がる)によって火力が低下することがあります。
色々なメーカーが出していますし、たぶん100円ショップにもあります。カセットガスとしては第一候補になるかと思います。
イワタニ カセットガス オレンジ
こちらも、よく見るカセットガスでしょう。イワタニの通称オレンジガスです。イワタニのカセットコンロなどではこちらを使用することが推奨されているはずです。
お値段は調査時点で990円(3本)なので一本あたり330円もする計算になります。楽天とかでもう少し安いのを探しても、200円弱くらいはすると思います。
こちらはn-ブタンが70%でイソブタンが30%という比率になっています。
先ほどのn-ブタン100%の格安ボンベと比較すると低温でも高い火力が維持しやすいという特性があります。そういった意味でガスが少し高級な分お高いのですね(あとはブランド料)。
ユニフレームのプレミアムガス
最後はアウトドアブランドであるユニフレームのプレミアムガスです。低温での利用を想定したカセットガスになります。どちらかというと山登りや寒い時期のキャンプ、アウトドアなどを想定したガスですね。
お値段は一本当たり440円というお値段になっています。
こちらのガスはn-ブタン0%、イソブタン95%、プロパン5%という配合になっています。プロパンが含まれているのが特徴です。
”寒冷地でも快調に燃焼するプレミアムガス”と書かれているように、低温下でも効果力を維持することができるようになっています。
登山や、冬場のキャンプ(アウトドア)はもちろん、春や秋の朝や夜は冷え込みます。そうした場面では低価格なガスでは十分な火力を得られないことがあります。
そのような過酷なシーンではこうしたプレミアムカセットガスが推奨されるということになるわけです。
まとめ
基本的にはお値段が高いカセットガスほど、低温下での利用に強いということになります。低温になるとガスが気化しにくくなり使えなかったり、火力の低下などをもたらすことになります。
ガス缶は使っていると缶自体が冷えてしまいますので、夏場以外の時期に屋外でキャンプをするなら夜は格安カセットガスだと実用にたえない可能性があります。
冬キャンプ等でガスを使うならやっぱりプレミアムガスが必要になるでしょう。
一方で温かい屋内で鍋パーティーをするといったような場面においては無名メーカーのカセットガスであっても普通に使いきれるはずです。
時と場所に応じて使い分けましょう。
ただ、あくまでも個人的見解ですが、無名メーカーの混合ブタンのカセットガスとイワタニのオレンジガスは違うか?と言われたら「ほとんど大差ないんじゃないの。」というのが私の感想です。
無名メーカーのカセットガスをn-ブタン100%と表記しているサイトもありますが、n-ブタン(ノルマルブタン)だけを生成して詰めているとは思えないので、こちらも普通にn-ブタンとイソブタンの混合ブタンのはずです(比率がどうなるかは分かりませんが)。
私個人としては、自宅での利用や夏のキャンプとかなら安いガスで十分だと思っています。一方で春や秋のキャンプの朝とかだと低温によってガスのパワーが不足することもあるので、こうした時期はガスを変えることもあります。
最後に免責です。基本的にはメーカーが推奨するカセットガスを利用するようにしましょう。
たとえば、ガスコンロを利用するとして、その際に機器側の問題で事故が起きたとき、他社製のカセットガスを使っていることによって保険等で問題が出る恐れもあります。
こうした点もご理解の上、自己責任での利用をお願いします。